皆さん、こんにちは!タツミハウジング社長の佐宗です。
今日は、私が訪れた、長野県上田市にあるリフォームモデルハウスについてお話しします。
このモデルハウス、ただのモデルハウスじゃないんですよ!
実はこのモデルハウス、先日タツミハウジングが加盟した
『日本人の健康をつくる住宅断熱リフォーム推進協議会(以下、健断リフォーム推進協議会)』の考えを体現したモデルハウスなのです!
目次
健断リフォーム推進協議会とは
リフォームに「断熱」という技術で、生活者に健康のパラダイムシフトを巻き起こすことを目指して活動している団体。
適切な断熱リフォームを住宅に施すことが人の健康につながることを啓発し、常により良い住環境を求めて調査研究を進めるとともに、正しい知識や施工技術を建築業界に浸透させ、高度な断熱性能を有する住宅を日本国内に広く普及させることで、日本人の健康増進に寄与することを目的として2023年4月に設立。このモデルハウス内では4つの実験的な取り組みを行っているとのこと。
モデルハウスで実験とは、どんな空間なのでしょう?
早速入っていきます!
デザインコンセプトは「ジャパンディ」スタイル
とはいえ一番気になるのはやっぱりデザインされた空間。
こちらのモデルハウスは「ジャパンディ」スタイルでした!
ジャパンディとは『日本のらしさ』と『北欧風』が融合したデザインを指します。
最近はやりのインテリアデザインです!
まるで、静かな和室に、北欧からの涼やかな風が吹き込んできたような感じ。シンプルだけど温かみのある空間が、心地よいリラックス感を演出しています。
床に無垢材が使われており、温かかったです。木は蓄熱効果が高いですからね。
そして、このモデルハウスの目玉は、全国初の全館空調システムの導入!
新築で見かけるようなこのシステムを、既存住宅にも取り入れており、革新的です。
リフォーム・リノベで全館空調の導入が少ないのは気密性を確保することが難しいため。
全館空調はお家の気密性が確保されていないと、うまくお家を温められません。
古いお家では気密性が低いことが多いため、リフォームで全館空調を入れるためには気密性を高める施工が必要ですが、これはかなり技術力が求められるのです・・。
健断リフォーム推進協議会加盟会社さんの気密・断熱施工のおかげで、全館空調が可能になったんですって!
無断熱空間を体験できるお部屋
このモデルハウスは全館空調でどの部屋に行っても暖かい・・
と思っていたらものすごく寒い部屋がありました。
なんとここは断熱されていないお部屋なのです。
この日の外の気温は15度無断熱室の温度も15度でした。
断熱の重要性を体感できるお部屋ですね。
無断熱のお部屋と断熱されたお部屋がどのくらい違うのか、温度データでの計測も行われており、健断リフォーム推進協議会で実験データとして使われるそうです!
このモデルハウスは全館断熱ではなく部分断熱。
LDKは断熱されていましたが、簡易断熱のお部屋や無断熱のお部屋もあります
これによって、全館断熱はしなくても、部分断熱という選択肢の重要性を知ることができます。断熱って、意外と部分的にやるだけでも大きな違いがありますよ!
最先端断熱材が導入されたお部屋
グラスウールを中心とした断熱材およびガラス繊維を主原料とした工業材料の製造・販売を行う旭ファイバーグラス株式会社。本リフォームモデルハウスでは旭ファイバーグラスの未発売新商品「VIP-Build」を使用した、『真空断熱室』が設備されています。
一般的に断熱材は厚みが増すと断熱性が高まると言われていますが、VIP-Buildはなんと厚さ16㎜!断熱材内部を真空構造にすることにより厚さは薄いまま、魔法瓶のように居住空間を狭めずにしっかりと断熱しています。
このモデルハウスではVIP-Buildの効果を計測しています!
そういえば玄関が寒くなかったと思い、玄関をよく観察すると面白いものがありました。
なんとこちら近畿大学が研究中の土間断熱です!ドイツ製のエアロゲルを使った断熱材を使用しております。
土間というと外との境界にあることが多いですが、熱を通しやすいため冷える原因になります。
このお家では玄関も足元が寒いと感じなかったので、土間断熱の効果を感じられました。
こちらも現在実験段階とのことで、もしかしたら未来の断熱材として我々も施工する日が来るかもしれません。
まとめ
今回のモデルハウス訪問は、目からウロコの連続でした!
リフォームの可能性は無限大、そして健康と快適性の追求はまだまだこれから。
今後のリフォーム業界が、もっとワクワクするような未来を作っていけるようにタツミハウジングでも様々なチャレンジを行っていきます!