目次
はじめに
厳しい寒さが続く冬場、ヒートショックによる事故が急増しています。ヒートショックとは、暖かい浴室から寒い脱衣室や洗面室に移った時に、急激な温度差によって血圧が上下し、心筋梗塞や脳卒中を引き起こすことを指します。特に高齢者や持病をお持ちの方は、ヒートショックのリスクが高くなります。ヒートショック関連で入浴中に亡くなられる方が年間19,000人。この死亡者数は交通事故死亡者数の4倍とも6倍とも言われています。
【出典】
※1.ヒートショック現象とは、住環境における急激な温度変化によって血圧が乱高下したり、脈拍が変動する現象。血圧の急変は、脳卒中や心筋梗塞などを引き起こすおそれがある。
※2.平成29年(2017年)1月25日 消費者庁ニュースリリース「冬季に多発する高齢者の入浴中の事故にご注意ください!」、警察庁「平成25年中の交通事故死者数について」
※3.入浴中の死亡者数の出典と同年度の交通事故死者数を使用(令和二年(2020年)年間交通事故死亡者数は2,839人)
ヒートショック現象のメカニズム
ヒートショック現象は、急激な温度変化によって血圧が大きく上下することで起こります。具体的には、以下の流れで起こります。
1. 暖かい浴室で血圧が下がる: 40℃前後の温かいお湯につかると、血管が広がり、血圧が下がります。
2. 寒い脱衣室や洗面室で血圧が急上昇: 暖かい浴室から寒い脱衣室や洗面室に出ると、血管が収縮し、血圧が急上昇します。
3. 血圧の急激な上下で心臓に負担がかかる: 血圧が急激に上下することで、心臓に大きな負担がかかり、心筋梗塞や脳卒中を引き起こす可能性があります。
ヒートショックのリスクが高い人
ヒートショックのリスクは、年齢とともに高くなります。特に、以下のような方は注意が必要です。
♦ 高齢者: 高齢者は血管が硬くなり、血圧調節機能が低下しているため、ヒートショックのリスクが高くなります。
♦ 持病のある人: 高血圧、糖尿病、脂質異常症などの持病を持っている人は、ヒートショックのリスクが高くなります。
♦ 肥満者: 肥満者は体脂肪が多く、血管に負担がかかりやすいので、ヒートショックのリスクが高くなります。
ヒートショックの症状
ヒートショックの症状としては、以下のようなものが挙げられます。
♦ めまい
♦ 立ちくらみ
♦ 胸痛
♦ 息切れ
♦ 失神
これらの症状が現れた場合は、すぐに横になり、安静にして救急車を呼ぶことが大切です。
ヒートショックの予防方法
ヒートショックのリスクを軽減するためには、家全体の断熱性を高めて、部屋間の温度差を少なくすることが大切です。
ヒートショック対策にはタツミハウジングの外張り断熱リフォーム工事がオススメです。